食物アレルギー児の母親における育児ストレスと家族対処についての研究

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タイトル別名
  • A Study on Parenting and Family Stress in Mothers of Food Allergy Children
  • ショクモツ アレルギージ ノ ハハオヤ ニ オケル イクジ ストレス ト カゾク タイショ ニ ツイテ ノ ケンキュウ

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抄録

本論の目的は,食物アレルギー児の母親(以下,FA児群)における育児ストレスと家族対処の特徴と関連について考察し,今後求められる支援を検討することである。就学前のFA児群60名,健康児群78名を対象として,日本語版Parenting Stress Index(PSI)と家族ストレス対処パターン尺度による質問紙調査を行い,2群を比較した。さらに,慢性疾患患児の家族との相違を検討し,以下の結果を得た。<br>1 )育児ストレスに関してFA児群は,健康児群に比べ,「子どもに問題を感じる」ストレスが有意に高かった(p<.001)。<br>2 )FA児の母親においては, 「合併症」, 「子どもに対する心配」, 「4品目以上除去食」の各項目で「有り」の母親の方が「無い」母親よりも育児ストレスが有意に高かった。<br>3)家族対処では,FA児の家族は他の慢性疾患の家族より,対処行動を比較的とりやすかった。<br>4 )FA児の家族は,「統合的対処」を最も対処行動にし,この対処行動が育児ストレスの軽減と強い関連がみられた(r=-54,p<.01)

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参考文献 (32)*注記

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