ハワイに於ける日系独居老人の社会適応に関する比較文化的研究;特に人生満足度を中心にして

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  • Life Satisfaction Levels Among The Elderly Living Alone : A Culturological Study in Hawaii and Osaka

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抄録

高齢者に於ける社会変化適応状態を調べて,より効果的な適応型を抽出することを試みた。対象は60才以上の男女をハワイ日系人より32名,大阪此花区より37名の合計69名を選んで行なった。対象者は全員独居者である。日本社会の個人主義化傾向より推測し,老人の個人主義社会への適応をハワイの日系老人をも同時に調べることによって予測できると考えたからである。両群で大きな違いは,大阪群は家族交流を中心に置き,ハワイ群は古い友人との交流を大切にしている点であった。また,ハワイ群では,外交的で活発な性格がより良い適応型であったのに対し,大阪群では楽観的といった特に活発でもない性格がより社会に適応しているようであった。今後の社会構造の変化は日本の老人にもその適応形態の変更を求めてくるように思われた。

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