女子大学生における貧血と全血比重及び食生活との関連
書誌事項
- タイトル別名
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- THE RELATIONSHIP AMONG ANEMIA, SPECIFIC GRAVITY OF WHOLE BLOOD CELLS AND DIET LIFE OF FEMALE COLLEGE STUDENTS
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説明
最近女性に貧血が多い,とよく言われる。私達は,女子大学生の食生活の実態及び血液学的検査成績を知ることにより,貧血と食生活及び全血比重との関連性を調査し,次の結論を得た。<br>① 女性の貧血の判定基準を,赤血球数380万/mm3以下,血色素量12.0g/dℓ以下とした時,全血比重値1.045から1.060までの各比重における貧血者の出現頻度を調査した。その結果,1.049と1.054を境に出現頻度が大きく変化するのがみられた。<br>② 全血比重値と,赤血球数,血色素量,ヘマトクリット値との間には顕著な相関がみられた。<br> ➂ 鉄を多く含む食品の摂取状況と,血液検査値との間には,明白な関連性は認められなかった。<br> ④ 鉄欠乏性貧血者群は,正常者群に比較し,魚介類,肉類,豆類を嫌いな食物とする頻度が有意に高く,従って鉄欠乏状態に傾きやすい女性は,上記のような蛋白質を多く摂取することが重要と思われた。
収録刊行物
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- 日本看護研究学会雑誌
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日本看護研究学会雑誌 4 (3), 3_45-3_51, 1981
一般社団法人 日本看護研究学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205741597440
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- NII論文ID
- 130005143424
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- ISSN
- 21896100
- 21883599
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可