-
- 上村 有平
- 神戸大学大学院総合人間科学研究科:(現)名古屋大学大学院教育発達科学研究科
書誌事項
- タイトル別名
-
- The Relationship Between Self-Acceptance and Acceptance of Others in Late Adolescence
- セイネンキ コウキ ニ オケル ジコ ジュヨウ ト タシャ ジュヨウ ノ カンレン コジン シコウセイ シャカイ シコウセイ オ シヒョウ ト シテ
この論文をさがす
抄録
本研究の目的は,(1)青年期後期において,自己受容が高く他者受容が低い者と,自己受容が低く他者受容が高い者の特徴を記述すること,(2)自己受容と他者受容がバランスよく共存していることが,より適応的かつ成熟した状態にあることを明らかにすること,(3)自己受容と他者受容の関連を,発達心理学的観点から検討することであった。124名の大学生(平均年齢20.46歳)を対象に,自己・他者受容尺度と個人志向性・社会志向性PN尺度を実施した。自己受容および他者受容得点の高低によって調査対象者を4群に分類し,各群の特徴を検討した。その結果,自己受容が高く他者受容が低い者は,自己実現的特性が高い反面,社会適応的特性が弱いという特徴が見出された。自己受容が低く他者受容が高い者には,自己実現的特性が弱く,過剰適応的傾向が強いという特徴が見られた。また,自己受容と他者受容がともに高い者には,4群の中で最も適応的かつ成熟した特徴が見られ,青年期後期において,自己受容と他者受容がバランスよく共存していることが,より適応的かつ成熟した状態にあることが明らかにされた。
収録刊行物
-
- 発達心理学研究
-
発達心理学研究 18 (2), 132-138, 2007
一般社団法人 日本発達心理学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001205741717120
-
- NII論文ID
- 110006366644
-
- NII書誌ID
- AN10229548
-
- ISSN
- 21879346
- 09159029
-
- NDL書誌ID
- 8855589
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可