京都府内の産婦人科診療所における性暴力被害者への支援の実態調査

書誌事項

タイトル別名
  • Factual Investigation of Support for Victims of Sexual Assault at Obstetrics/Gynecology Clinics in Kyoto Prefecture
  • キョウト フナイ ノ サンフジンカ シンリョウジョ ニ オケル セイ ボウリョク ヒガイシャ エ ノ シエン ノ ジッタイ チョウサ

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抄録

目的:産婦人科診療所に勤務する産婦人科医師および看護職者の性暴力被害者への支援の実態と支援に関する態度を明らかにする。<br>方法:京都府内の産婦人科を標榜する診療所103か所に勤務する産婦人科医師103名,看護職者103名を対象に,郵送法による自己記入式無記名質問紙調査を行った。<br>結果:産婦人科医師33名,看護職者22名から回答を得た。性暴力被害者に対して,半数以上の産婦人科医師および看護職者が対応したことがあったが,看護職者は医師の補助的な役割にとどまっていた。支援内容11項目のなかに,看護職者が法令の範囲内で主体的に介入できる支援内容が複数あった。性暴力被害者を支援できる看護職者の養成の必要性は認識されているが,実際に学ぶ機会が少ないことが明らかとなった。<br>結論:看護職者の役割を重視した看護ケアを具現化していくこと,性暴力被害者支援看護職者養成のための教育の機会を増やす必要性が示された。

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