薬物療法中のうつ病患者に対してヨーガによる運動療法が奏功した1例

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タイトル別名
  • A CASE OF DEPRESSED PATIENT WHO RECOVERED BY ADDING YOGA EXERCISE TO DRUG THERAPY
  • 症例報告 薬物療法中のうつ病患者に対してヨーガによる運動療法が奏功した1例
  • ショウレイ ホウコク ヤクブツ リョウホウ チュウ ノ ウツビョウ カンジャ ニ タイシテ ヨーガ ニ ヨル ウンドウ リョウホウ ガ ソウコウ シタ 1レイ

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抄録

患者は50歳代後半のうつ病の女性で薬物治療のため通院していた.健康運動指導士であり薬剤師でもある著者の一人が,通常の外来治療に加え,ヨーガによる運動療法(以後ヨーガセラピーと記載)を指導者として約2年間にわたり計65回実施した.その結果,うつ症状の軽減,セルフケア能力の増加,処方薬剤の種類および用量の減少が見られた.毎回のヨーガセラピー実施後の患者の感想と主治医の診療記録を基に検討したところ,上記効果への影響要因として次に示す4つのポイントが示された.1.患者自身の心身の状態への気づきとセルフケアに対する意識開発,2.患者と指導者の間の信頼関係の構築とその継続,3.ヨーガセラピー終了後の参加患者グループでのシェアリングによる振り返りの実施(ピアサポート),4.多職種連携によるうつ病の統合的患者サポート.今回のうつ病に対するヨーガセラピー併用療法は,患者の体力の向上や気分の改善および自信の回復に寄与し,うつ症状改善を促進する可能性のあることが示唆された.

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