頬粘膜乳頭状扁平上皮癌の1例

  • 勝田 秀行
    昭和大学頭頸部腫瘍センター 昭和大学歯学部口腔外科学講座口腔腫瘍外科学部門 昭和大学医学部耳鼻咽喉科学講座
  • 倉澤 侑也
    昭和大学頭頸部腫瘍センター 昭和大学歯学部口腔外科学講座口腔腫瘍外科学部門
  • 齊藤 芳郎
    昭和大学頭頸部腫瘍センター 昭和大学歯学部口腔外科学講座口腔腫瘍外科学部門
  • 北嶋 達也
    昭和大学頭頸部腫瘍センター 昭和大学医学部耳鼻咽喉科学講座
  • 江川 峻哉
    昭和大学頭頸部腫瘍センター 昭和大学歯学部口腔外科学講座口腔腫瘍外科学部門 昭和大学医学部耳鼻咽喉科学講座
  • 櫛橋 幸民
    昭和大学頭頸部腫瘍センター 昭和大学歯学部口腔外科学講座口腔腫瘍外科学部門 昭和大学医学部耳鼻咽喉科学講座
  • 池田 賢一郎
    昭和大学頭頸部腫瘍センター 昭和大学歯学部口腔外科学講座口腔腫瘍外科学部門 昭和大学医学部耳鼻咽喉科学講座
  • 宮崎 裕明
    昭和大学歯学部口腔外科学講座顎顔面口腔外科学部門
  • 佐藤 仁
    昭和大学歯学部口腔外科学講座顎顔面口腔外科学部門
  • 代田 達夫
    昭和大学歯学部口腔外科学講座顎顔面口腔外科学部門
  • 嶋根 俊和
    昭和大学頭頸部腫瘍センター 昭和大学歯学部口腔外科学講座口腔腫瘍外科学部門 昭和大学医学部耳鼻咽喉科学講座

書誌事項

タイトル別名
  • PAPILLARY SQUAMOUS CELL CARCINOMA OF THE BUCCAL MUCOSA: A CASE REPORT
  • 症例報告 頬粘膜乳頭状扁平上皮癌の1例
  • ショウレイ ホウコク ホオ ネンマク ニュウトウジョウ ヘンペイ ジョウヒ ガン ノ 1レイ

この論文をさがす

抄録

乳頭状扁平上皮癌は,扁平上皮の乳頭状増殖が顕著な扁平上皮癌の稀な型である.頭頸部では,喉頭,中咽頭および上咽頭に発生することが多く,口腔での発生は少ない.今回,われわれは頬粘膜乳頭状扁平上皮癌の1例を経験したため報告する.症例は76歳の男性で,左側頬粘膜の腫瘤を主訴に当センターを受診した.左側頬粘膜に境界明瞭な30×20mm大の弾性硬の乳頭状腫瘤を認めた.CTでは左側頬粘膜後方部に28×16mm大の不均一に造影される腫瘤性病変を認め,MRIでは,頬筋への明らかな浸潤を認めなかった.擦過細胞診の結果はclass IIであったが,画像所見から頬粘膜疣贅状癌または扁平上皮癌(cT2N0M0, Stage II)と診断し左側頬粘膜部分切除術を施行した.術後の病理組織診断は,乳頭状扁平上皮癌であった.術後2年を経過し,再発および転移を認めず経過良好である.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ