C型肝炎由来のがん患者が辿る肝炎診断から現在までの心理と療養行動

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タイトル別名
  • Psychology and Care Behavior from the Hepatitis Diagnosis to the Present Time: Narratives of the Cancer Patients with Hepatitis C
  • Cガタ カンエン ユライ ノ ガン カンジャ ガ タドル カンエン シンダン カラ ゲンザイ マデ ノ シンリ ト リョウヨウ コウドウ

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説明

C型肝炎患者の長期的な予後に注目し,C型肝炎由来のがん患者19名の語りを通して,肝炎診断から現在までに体験した心理と療養行動を明らかにした。患者の語りは,①診断から病院選択まで,②インターフェロン療法選択から終了まで,③インターフェロン療法終了から肝がん発見まで,④肝がん発見以降の4期に大別された。各期毎に心理と療養行動に関連した文章を抽出し,類似性に基づいて分類した。各病期に共通した心理は,医師を信頼しておまかせであり,行動として,定期受診の確実な継続,同病者との情報交換,自分なりに決めた肝庇護対策を継続,入院時は治療に専念するという主体的に病気とともに生きる姿が明らかにされた。しかし,診断時から内容を変えながら予後である肝がんや肝硬変に対する不安と自己管理方法の曖昧さに対する問題を抱えていた。以上から,各期の状態に沿った教育と不安に対する支援に関して看護介入の必要性が示唆された。

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参考文献 (27)*注記

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