ナースキャップの表現する看護婦像とフェミニズム
書誌事項
- タイトル別名
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- The Image of Nurses Expressed by Caps, and Feminism Perspective: What Affected the Changing in UK and USA
- -英米におけるナースキャップ廃止議論の背景にあるもの-
説明
アメリカやイギリスでは1990年頃までにほとんどの施設でナースキャップが廃止された。 私服導入を含めたユニフォームの変遷と共に必然的に廃止に至ったと考えられるが,この背景にはナースキャップの表現する看護婦像が専門職のものとしてふさわしいかどうかを議論したフェミニズムの視点もあったと考える。 歴史的に欧米でも女性は主体的に生きることは許されず,一生を男性に捧げるものとされてきたが,看護が伝統的に女性の職業であったために,1960年代まで看護婦は医師や病院経営者ら男性による支配をうけてきた。 その後,女性のみに着用が求められるナースキャップは,差別的であるとの指摘や伝統的女性観を想起させ,新時代の看護婦のイメージとして不適切との主張がナースキャップ廃止に影響を与えたのではないかとみられる。 この論文では英米の文献を参考に看護史と女性史に基づき,ナースキャップの表現する女性性と看護婦像について考察した。
収録刊行物
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- 日本看護研究学会雑誌
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日本看護研究学会雑誌 25 (2), 2_87-2_99, 2002
一般社団法人 日本看護研究学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205742262144
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- NII論文ID
- 130005143188
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- ISSN
- 21896100
- 21883599
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可