器質性構音・音声機能低下を抱える舌がん患者における会話変容プロセスと社会環境との関連性

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タイトル別名
  • Association between the Speech Modification Process and Social Environment in Patients with Tongue Cancer with Impaired Organic Articulation/Vocalization Function
  • キシツセイコウオン オンセイ キノウ テイカ オ カカエル ゼツガン カンジャ ニ オケル カイワ ヘンヨウ プロセス ト シャカイ カンキョウ ト ノ カンレンセイ

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説明

本研究は,器質性構音・音声機能低下を抱える舌がん患者と患者を取り巻く社会環境との相互作用の視点から会話変容プロセスを理論化することを目的とした。手術療法を受けた舌がん患者32名を対象として半構造化面接を実施し,得られた資料を質的帰納的に分析した。この結果,対象者の会話変容プロセスは,《社会復帰背景の差異》から【意思疎通到達段階】,【会話効率・正確性促進段階】,【会話流暢性折り合い段階】という3段階から構成される会話段階モデルとして示された。これらの段階は基盤的環境,周辺的環境,職務的環境という社会環境と対応しており,各環境における対人関係ならびに活動範囲の拡大とともに段階も移行した。そして器質性構音・音声機能低下を抱える舌がん患者のリハビリテーション看護は,社会環境の差異および活動範囲を踏まえた会話段階モデルに沿って実践する必要があることが示唆された。

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参考文献 (21)*注記

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