大規模災害時に必要とされるDVT検診の診断アルゴリズム

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  • Diagnosis algorithm of deep vein thrombosis (DVT) medical examination needed at a large-scale disaster

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抄録

<p>大規模災害で被災者は避難生活を余儀なくされ,生活環境の変化や大幅な劣化により,健康リスクが高まる。二次的被害の予防の観点からdeep vein thrombosis(DVT)検診はvenous thromboembolism(VTE)進展予防に重要である。DVT検診をスクリーニングとして行うには,臨床現場とはフローが異なるが,侵襲性のない下肢エコーの利用が有効である。熊本地震におけるDVT検診では3,500名を超える受診結果から,DVTの危険因子も示され,今後も下肢エコーを活用していくことが望ましい。DVT検診の必要性は車中泊を含む避難生活環境によって左右される。日臨技が職能団体として得られた経験を基に課題へ取り組むことで,重症のVTE患者を減らすことにつなげることができれば幸いである。</p>

収録刊行物

  • 医学検査

    医学検査 66 (5), 449-462, 2017

    一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会

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