尿中細菌が尿中クレアチニンの異常低値の原因となった1症例
書誌事項
- タイトル別名
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- A case of extreme decrease in urinary creatinine level caused by urinary bacteria
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説明
<p>尿クレアチニン(Cr)は様々な尿検査測定値の補正や腎機能評価に用いられており,検査の依頼頻度,臨床的有用性の高い検査項目の1つである。今回,我々は60代男性の膀胱癌患者において尿Cr異常低値の症例を経験した。尿Cr異常低値の原因について検討した結果,尿中から分離された細菌の中でPrebotella loescheiiおよび,Anaerococcus tetradiusがCrを分解することが示された。さらに採取直後の随時尿でも尿Crが極めて低値であったことから,患者の膀胱内で既にCrが分解されていた可能性が示唆された。また,2菌種とも106~107/μLの菌量でCrの低下を示していたことから,尿中に細菌がみられる患者では,尿Cr値の潜在的な負誤差に注意をする必要がある。</p>
収録刊行物
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- 医学検査
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医学検査 67 (2), 254-258, 2018
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205742851200
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- NII論文ID
- 130006565842
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- ISSN
- 21885346
- 09158669
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可