各種疾患における抗核抗体と抗DNA抗体について

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タイトル別名
  • Antinuclear Antibodies and Anti-DNA-Antibodies in Connective Tissue Diseases and the Other Miscellaneous Diseases
  • カクシュ シッカン ニ オケル コウカク コウタイ ト コウ DNA コウタイ

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抄録

抗核抗体, 抗DNA抗体の検索は, 膠原病, 特に全身性エリテマトーデス (SLE) の診断・治療に欠かすことのできない検査であるが, 他疾患でも陽性に認めることがあり, 必ずしもSLEに特異的であるとはいいがたい. 1974年4. 月より1年間にわたり当教室で検索しえた螢光抗体間接法による抗核抗体 (ANA) とスポット法による抗DNA抗体の検査成績を疾患別に検討した結果, 以下の結論を得た. SLEでは他疾患にくらべ, ANA, 抗DNA抗体いずれも陽性率高く, ANAでは染色像がPeripheral P. を認める率が最も高い. また, titerもANAでは最高212まで, 抗DNA抗体は最高28まで認められた. DLEでは, ANA, 抗DNA抗体いずれもSLEとほぼ同じ陽性率を示したが, titerが低く, ANAの染色像でperipheral P. を示したものはなかった. ANA, 抗DNA抗体陽性を示す疾患は, 陽性率やtiterは低いが, SLE以外でも認められ, そのなかでも, 強皮症, シェグレン症候群, 橋本氏病における陽性率が高い.

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