アトピー性皮膚炎と漢方

  • 須藤 一
    順天堂大学大学院医学研究科アトピー疾患研究センター
  • 小川 尊資
    順天堂大学大学院医学研究科アトピー疾患研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • アトピーセイ ヒフエン ト カンポウ

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抄録

アトピー性皮膚炎は「瘙痒のある湿疹を主病変とする疾患で患者の多くはアトピー素因を持つ」と定義されています. アトピー性皮膚炎の病態には体質や環境の変化, バリア機能の異常, 免疫・アレルギーの異常, 神経・精神的な因子が考えられていますが, その本態は依然明らかにされていません. 90年代には, 一部マスコミの影響によりアトピー性皮膚炎の治療の現場に混乱をきたしましたが, その後ガイドラインが策定され, 現在ではステロイド外用薬を中心とした治療がその標準療法として普及しました. 漢方治療はその現症のみならず体質を改善することにより効果を現すため, アトピー性皮膚炎のような体質性の難治性疾患にも有効性が高いと考えられています.

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参考文献 (3)*注記

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