収縮変形を加えた曲面メッシュ生成手法の提案

  • 高橋 優輔
    東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程.
  • 舘 知宏
    東京大学大学院総合文化研究科広域システム科学系
  • 横山 ゆりか
    東京大学大学院総合文化研究科広域システム科学系/工学系研究科建築学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Deformation of Mesh Structure Based on Contraction of Edge Elements
  • 収縮変形を加えた曲面メッシュ生成手法の提案 : キヌガサタケの網目構造を題材として
  • シュウシュク ヘンケイ オ クワエタ キョクメン メッシュ セイセイ シュホウ ノ テイアン : キヌガサタケ ノ アミメ コウゾウ オ ダイザイ ト シテ
  • キヌガサタケの網目構造を題材として

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抄録

本論では,キヌガサタケの網目構造の特徴を抽出し,これを満たす形状のバリエーションを生成するシステムを提案する.キヌガサタケの網目は六角形による曲面メッシュ形状として捉えられるが,従来の六角形メッシュのモデルの多くは曲面形状を決めてから均質に分割して生成される.本論で扱うキヌガサタケの形状にはバリエーションがあり,セルの密度が均質でないため,既往のものとは異なる手法が必要である.キヌガサタケでは,網目の形状とセルの密度分布が菌網内の水分分布に従うという原理が推察される.そこで均質な網目構造の各線材がある分布(乾燥度のグラデーション)に従って局所的に収縮変形し,そのつり合い状態として均質でない網目構造が生成されると仮定した.これを,回転面に沿ったボロノイ図の各線分と頂点をそれぞれバネと質点とした力学モデルによって再現し,バネの縮みと全体の変形をシミュレーションした.

収録刊行物

  • 図学研究

    図学研究 48 (4), 3-9, 2014

    日本図学会

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