クズの群落構造に関する研究 : 第1報 茎の節間と主根の肥大成長ならびに維管束環数について

書誌事項

タイトル別名
  • Studies on Population Structure of Kudzu Vine : 1. On the thickening growth of internodes of stems and main roots, the number of their vascular bandle rings
  • クズの群落構造に関する研究-1-茎の節間と主根の肥大成長ならびに維管束環数について
  • クズ ノ グンラク コウゾウ ニ カンスル ケンキュウ 1 クキ ノ フシ カン ト シュ コン ノ ヒダイ セイチョウ ナラビニ イカンソクカンスウ ニ ツイテ

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説明

クズの群落構造の解析の前段として,維管束環数が茎の節間と根の肥大成長の進行の程度を示す尺度となり得るかどうかを検討するために,節間と主根の肥大成長の特徴,維管束環の出現と配列の様相,節間と主根の直径に対する維管束環数の関係等を調べた。材料は,1971年12月下旬から1972年4月下旬までの期間にわたり,表六甲の最南端に当る神戸市東灘区本山町北畑の海抜160〜220mに位置する南斜面の中央部に発達したクズの自然群落から採取した。得られた結果から,維管束環数は肥大成長と密接に関連する一種の成長形質であると考えられた。したがって,維管束環数によって茎の節間と根を肥大成長の進行段階ごとに区分することは可能であるが,維管束環数を年令形質として取り扱うには更に検討の余地がある。

収録刊行物

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