NFC通信歩数計を活用した健康データの可視化による生活習慣の行動変容

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  • The Behavior Modification to the Lifestyle by Healthy Condition Visualization which Utilized NFC Communication Pedometer

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健康データの登録の自動化と可視化ができるシステムを利用することで,計測者が健康改善に向けての意識変化や行動変容が起こるかどうか,健康管理を継続することにより健康データに変化が起こるかどうかについて検証することを目的としている.日常の健康管理を行う際に体重や運動の記録が自動で登録・グラフ化できるように,PCとNFC通信歩数計・体組成計・血圧計などの健康機器を連携したシステムを構築した.このシステムを利用し,健康データを日々計測することによってデータの可視化を図り,計測者が健康改善に向けての行動変容が起きるかについて検証を行った.利用期間が1年を経過している企業3社226名の利用者について,2011年10月から2013年3月までに得られたデータで分析を行った.歩数計の計測を2013年3月まで継続し続けたのは167名(73.9%)となった.歩数は「1カ月~3カ月」の平均と「4カ月~6カ月」の平均を比べると,7,299±3,731歩から7,515±4,629歩(p=0.075)へと増加傾向があった.血圧は収縮期が129.2±13.2 mmHgから127.1±13.5 mmHg(p=0.028)へ有意に減少し,拡張期も78.6±9.8 mmHgから76.0±9.9 mmHg(p=0.00016)へと有意に減少しており,BMIについても,23.3±2.9 kg/m2から23.2±2.8 kg/m2(p=0.029)へと有意に減少していた.これらの結果より,システムを利用することで開始当初に健康データが改善し,その後も血圧に関しては継続効果が認められ,健康改善に向けての行動変容が生じたと考えられた.

収録刊行物

  • 医療情報学

    医療情報学 34 (6), 281-291, 2014

    一般社団法人 日本医療情報学会

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