書誌事項
- タイトル別名
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- Analysis of the Results of the Survey on Introduction of an Electronic Medical Record System (EMR) in Japan
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説明
政府は2006年度までに,全国の400床以上の病院と全診療所の6割以上に電子カルテシステム(以下,電子カルテ)を普及させることを目標として掲げた.しかし,電子カルテ導入の現状は,400床以上の大規模病院を中心に進んではいるが,いまだ目標達成には至っていない.そこで本研究では,電子カルテの導入状況について,大学病院など特定機能病院のすべてと全国の病院からランダム抽出した450施設を対象に,アンケート調査を実施し,導入が進まない要因を探ろうとした.<br/> アンケート調査結果は,2006年9月30日までに返送された126件について,導入予定なし,導入予定あり,導入済みの病院に分類し,回答内容の集計・分析を行った.導入の有無に関する結果は,導入済み48件,導入予定43件,導入予定なしの病院35件であった.<br/> 本調査の分析結果のうち,本論文では,電子カルテ導入済み病院における導入目的とメリットおよびデメリットの比較・検討,導入段階での問題点等の結果についての分析・考察を中心に述べ,今後における電子カルテ導入促進に資する.<br/> 導入済み病院での電子カルテ導入の目的およびメリットは一致しており,その目的はほぼ達せられていると考えられるものの,デメリットとして「使い勝手の悪さ」,「セキュリティ対策不足」,「費用効率の悪さ」,「レスポンスの問題」,「標準化の遅れ」等が問題として挙げられており,電子カルテの普及には,これらの問題点の解決が急がれると思われた.
収録刊行物
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- 医療情報学
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医療情報学 28 (4), 225-233, 2008
一般社団法人 日本医療情報学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205751975808
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- NII論文ID
- 10026912475
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- NII書誌ID
- AN10024228
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- ISSN
- 21888469
- 02898055
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可