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- 高橋 正行
- 富山県立大谷技術短期大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Influence of Level of Initial Air Inclusion in Ensiling on Quality of Silage : IV. Relation of Effect of Water Soluble Carbohydrates Contents of Materials
- 材料の水溶性炭水化物含量の影響との関連性
- ザイリョウ ノ スイヨウセイ タンスイカブツ ガンリョウ ノ エイキョウ ト ノ カンレンセイ
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説明
高水分,予乾中水分および予乾低水分の3種のイタリアンライグラスを用い,埋蔵時の空気混入率の差異にもとづくサイレージの品質差が,材料の水溶性炭水化物含量の多少によって影響を受けるかどうかを検討するため,この試験を行なった。生草材料では,グルコースを0,1,2,3および4%添加する5試験区,予乾中水分および予乾低水分材料では,グルコースを0,1および2%添加の3試験区を設け,各区とも空気混入率を調節するために,埋蔵量を600kg/m^3,450kg/m^3および300kg/m^3の3段階とし,密封方式で埋蔵した。得られた結果を要約すると次のとおりである。1.材料の水溶性炭水化物含量が増加するにしたがって,サイレージのpH,酪酸含量およびアンモニア態窒素比率は低下し,乳酸含量は増加し,従ってサイレージの品質は顕著に向上した。2. FLIEGの評価法による良以上のサイレージを得るための材料中水溶性炭水化物の最低含量は約3%,優以上の場合は約5%,酪酸を全く含まない最良のサイレージを得るためには7%以上が必要であった。3.埋蔵時の空気混入率の差異がサイレージの品質に及ぼす影響の程度は,材料の水溶性炭水化物含量が少なく,水分含量が多いほど大きく,水溶性炭水化物含量が増加するか,水分含量が減少するにつれて小さくなり,水溶性炭水化物含量が7%以上,あるいは水分含量約60%以下ではその影響はなくなった。4.材料の予乾によるサイレージの品質の向上は,高水分材料において,水溶性炭水化物含量が増加する場合のそれときわめて類似した。
収録刊行物
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- 日本草地学会誌
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日本草地学会誌 14 (4), 260-265, 1968
日本草地学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205752204032
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- NII論文ID
- 110006439827
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- NII書誌ID
- AN00194108
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- ISSN
- 21886555
- 04475933
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- NDL書誌ID
- 8395215
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可