グリーンパニックとファゼービーンとの混播栽培における刈取回数の効果

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タイトル別名
  • Effect of Cutting Frequency on Forage Production in the Green Panic and Phasey Bean Mixed Culture
  • グリーン パニック ト ファゼービーン ト ノ コンパン サイバイ ニ オケル

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抄録

グリーンパニック(Gp)とファゼービーソ(Pb)との混播栽培において刈取回数の違いが,草種割合,乾物収量,栄養価値および群落構造におよぼす影響を検討するために圃場実験を行った。処理区は,GpおよびPbの単播区と両草種を2:1で栽植した混播区,これに刈取回数4回,3回,2回および1回を組み合わせた計12区とした。栽植密度は単播および混播区共にm^2当たり100個体である。乾物収量については,有意な処理効果が刈取回数間にみられたが,単播および混播区間には認められなかった。Gp単播区と比較して増収を示した混播区は3回刈区であった。混播区乾物収量中に占めるPbの割合は,3回刈区の9.9%で最も高く,2および1回刈区では2.0%に低下した。競争関係の指標であるRYTは3回刈区で1.2を示し,4回刈区では1.0,2および1回刈区では1.0以下であった。両草種のRYは生育期間が長くなるほど,GpがPbの生育を抑えることを示した。混播区の窒素含有率および窒素収量は,4および3回刈区においてGp単播区より高く,その傾向は3回刈区で顕著であった。混播区の3回刈区ではGp単播区と比較しで高いin vitro乾物消化率を示し,可消化乾物収量も増収した。混播群落における良好な受光態勢が3回刈区でみられ,このことが増収を持たらす要因の1つと考えられた。

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