フン虫の日周飛来消長とその季節変化および気象要因との関係
書誌事項
- タイトル別名
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- Diurnal Prevalence and Its Seasonal Change of Dung Beetles : Relationships to Weather Elements
- フン チュウ ノ ニッシュウ ヒライ ショウチョウ ト ソノ キセツ ヘンカ
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抄録
フン虫の牛糞への日周飛来消長とその季節変化および気象要因との関係を明らかにするため,1979年5月から11月まで鹿児島大学付属入来牧場の改良草地,庇蔭林に牛糞を入れたザルトラップを設置し,飛来するフン虫を採集した。同時に温度,湿度,照度および風速を測定した。1.フン虫の日周飛来消長には,飛来が昼に集中するタイプ(昼型),夜に集中するタイプ(夜型)ならびに時期により昼型となったり夜型になったりするタイプ(季節型)の3種類の型があった。昼型の代表的な種類は,オオマグソコガネ,フトカドエンマコガネ,オオセンチコガネ,センチコガネ,夜型は,フチケマグソコガネ,ウスイロマグソコガネ,オビマグソコガネ,ゴホンダイコクコガネ,季節型は,カドマルエンマコガネであった。昼型,季節型を示すフン虫は,大きさが中型種に属するものが多く,夜型のフン虫は,小型種に属するものが多い傾向がみられた。2.フン虫の日周飛来消長の季節変化は,カドマルエンマコガネを除き大きな変動はみられなかった。カドマルエンマコガネの日周飛来消長は,季節変化がみられ,5,10,11月には昼間,7,8,9月には夜間に飛来数が多い傾向がみられた。夜型,季節型のフン虫の飛来は,19:00〜21:00が最も多かった。3.フン虫の飛来は気温が10〜28℃の範囲でみられ,特に19〜24℃に多かった。またフン虫の飛来数は,湿度が高くなるほど多く,逆に照度,風速があがると減少する傾向がみられた。
収録刊行物
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- 日本草地学会誌
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日本草地学会誌 29 (4), 362-367, 1984
日本草地学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205753518976
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- NII論文ID
- 110006465991
- 10012574676
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- NII書誌ID
- AN00194108
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- ISSN
- 21886555
- 04475933
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- NDL書誌ID
- 2975043
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可