緑葉成分分画の原料作物選択基準に関する実験的研究

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  • A Laborarory Study on Determining the Vegetative Factors for Selecting the Materials for Green Crop Fractionation
  • リョクヨウ セイブン ブンカク ノ ゲンリョウ サクモツ センタク キジュン

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抄録

イタリアンライグラス,ルーサン,赤クローバー及びエン麦を供試し,草種及び刈取り時期の差を成分含量の差として把え,それが各画分の収量にいかなる影響を及ぼすかを検討することにより,成分分画に供する草の選択要因を得ようとした。その結果,緑葉蛋白質濃縮物(LPC)の収量は作物の水分及び乾物当りの粗蛋白質及び粗繊維含量と有意な正,正及び負の相関関係を有し,作物の乾物の12%以上をLPC中に回収するためには,それぞれ87%以上,20%以上及び24%以下が望ましいことが示唆された。これらの成分含量と繊維質残渣(FR)収量との間にはLPC収量との間の場合とは逆の有意な相関が存在した。除蛋白液(BJ)中への乾物の分布率は,作物の水分含量ひいては緑汁抽出率と有意な相関があった。多回刈りした場合のLPC収量は,作物の種類よりも収量の影響を大きくうけた。LPCの粗蛋白質含量は収量とは関係なく,乾物当り44〜62%の間に分布した。FRの成分組成は原料作物のそれと有意な関係があり,LPC収量の高い草からのFRは牛の蛋白質必要量を十分含んでいた。BJのNFE含量は乾物当り50%を中心に分布し,作物のNFE含量との間に有意な相関があった。

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