ゴルフ場におけるスズメノカタビラ(Poa anuua L.)の個体群動態

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  • Population Dynamics of Poa annua L. in a Golf Course
  • Population Dynamics of Poa annua L.in a

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抄録

ゴルフ場のグリーン,フェアウェイおよびラフにおいて,雑草として生育するスズメノカタビラ(Poa anuua L.)に対する選択圧の特徴を明らかにするために,その個体群動態を1年間調査した。グリーンの個体群では新個体の発生は不規則であった。また,それらは3月と4月に行われる手取り除草によって,著しく高い死亡率(80%以上)を示した。手取り除草時には,出穂した大きな個体はその穂がグリーン上で目立ち,容易に取り除かれた。しかし,グリーンの個体の50%以上が手取り除草の前に種子を生産した。こうしたグリーン個体の発生の不斉一性や早熱性は,手取り除草という危険に対して適応的であると推察された。一方,フェアウェイおよびラフでは新個体の発生は斉一で,12月までにほぼ完了した。これらの個体群のほとんどの個体は,主に除草剤によって,出穂する前に死亡した。

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