十勝地方における寒地型イネ科牧草の季節別の栄養価

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タイトル別名
  • Seasonal Variations of Nutritive Value of Grasses
  • トカチ チホウ ニ オケル カンチガタ イネカ ボクソウ ノ キセツベツ ノ

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説明

前報で供試した寒地型イネ科牧草を用い,1番草を春,その年の最終刈取りをした番草を秋,その他の再生草を夏に分け,季節別の栄養価について調べた。1.春の草は可消化CW含量が比較的高く,夏の草で可消化CC含量が少なく不消化CW含量が高く,秋の草は可消化CC含量が高かった。2.可溶性炭水化物含有率は春の草の出穂前に高く,刈取りが遅れると低下し,夏の草の含有率は非常に少なく,秋になるとまた高くなった。ADLは夏の草で高く,ケイ酸は夏と秋の草で高い含有率を示した。3.夏の草はGE含量が春と秋の草より低い傾向があり,その消化率も低いため,DE含量ではさらに低下した。4.夏の草のDDMが低いのは可消化CC含量が低く,不消化CW含量が高いためと考えた。5.夏の草のTDN含量が低いのは有機物中7から8割占める炭水化物の消化率が低下したためと考える。

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