寒冷地におけるサイレージ用トウモロコシの原料生産特性と早晩性品種群の配合に関する研究 : II.早晩性品種群の収量および原料品質に及ぼす栽植密度の影響

書誌事項

タイトル別名
  • Studies on the Productivities of Corn as Silage Materials and Cropping Combination Varieties Different in Maturation Dates in North-eastern Areas of Hokkaido : II. Influences of planting density to yield and quality of early and late variety groups
  • 寒冷地におけるサイレージ用トウモロコシの原料生産特性と早晩性品種群の配合に関する研究-2-早晩性品種群の収量および原料品質に及ぼす栽植密度の影響
  • カンレイチ ニ オケル サイレージヨウ トウモロコシ ノ ゲンリョウ セイサン

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説明

1973〜1977年に,寒冷地における早,中,晩生品種群について,原料生産に及ぼす栽植密度の影響を中央部の芽室,山麓部の新得及び沿海部の忠類において検討した。中央部における早生品種群の乾総重とTDN収量は密植によって約30%増収し,他の品種群とほとんど遜色ない多収となった。山麓沿海部で密植による増収割合は低いものの,早生品種群の密植は晩生品種群のそれよりも僅かながら多収となった。原料品質の指標となる乾物率は密植によってほとんど変化しなかったが,晩生品種群の乾物中TDNは密植にによって若干低下した。また,密植による不稔・無効雌穂個体の発生は晩生品種群で多く,倒伏によって一層増加した。将来の育種の方向として,原料の良質・多収の品種育成には,早生および中生品種群の密植適応性と耐倒伏性の改善が効果的であると推察された。

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