エトキシキン添加及び低温貯蔵によるアルファルファ緑葉抽出物中のカロチノイドの保護

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  • Protection of Carotenoids in Alfalfa Leaf Extracts by Ethoxyquin Addition and Cold Temperature Storage
  • Protection of Carotenoids in Alfalfa Le

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抄録

アルファルファを収穫後ただちに破砕・圧搾して得た搾汁に0,0.01,0.02,0.05,0.1及び0.2%(w/v)のエトキシキンを添加した。これらの搾汁を蒸気により瞬時に90℃に熱し,熱凝固物を連続遠心機で分離し,凍結乾燥したものを緑葉抽出物とした。各緑葉抽出物のエトキシキン含量はそれぞれ0,0.11,0.26,0.70,1.15及び2.57%であった。これらをビニール袋に入れ,さらにアルミフォイルで覆い,28,5及び-18℃の暗室中に40週間貯蔵した。貯蔵温度が低いほどカロチノイドはよく保たれた。β-カロチンはキサントフィルよりも不安定であった。高温(28℃)下における緑葉抽出物中のβ-カロチン及びキサントフィルの保存には抗酸化剤の添加が不可欠であり,エトキシキン無添加時の40週後の回収率はそれぞれ3及び15%に過ぎなかった。エトキシキン0.01%添加で30及び50%に改善され,添加レベルに応じて徐々に効果も増し,0.2%添加により50及び60%に達した。低温(5及び-18℃)貯蔵の場合は,5℃におけるβ-カロチンが比較的不安定であったほかは,エトキシキン無添加でもよく保存された。5℃におけるβ-カロチンの回収率は,無添加時の40%から0.2%添加時の90%の間に,添加レベルに応じて均等に分布した。5及び28℃ではエトキシキンが同程度分解されたが,-18℃では分解は認められなかった。

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