熱帯マメ科牧草ファジービーン(Macroptilium lathyroides L.URB.)の生長に及ぼす湛水および旱魃の影響

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タイトル別名
  • Effects of Flooding and Drought Conditions on Growth of Phasey Bean (Macroptilium lathyroides L.URB.)
  • 熱帯マメ科牧草ファジービーン(Macroptilium lathyroides L.Urb.)の生長に及ぼす湛水および旱魃の影響〔英文〕
  • ネッタイ マメカ ボクソウ ファジービーン Macroptilium lath

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説明

熱帯マメ科牧草ファジービーンの生長が湛水あるいは旱魃の影響をどのように受けるかを明らかにするために,日本大学附属農場(藤沢)の圃場内に設置されたビニールシート被覆の立屋内で,ぽっと試験を実施した。播種後63日(栄養生長期)に, 湛水区は土壌表面から5cmの高さまで水を張り,旱魃区は注水を停止した。これらの処理は播種後77日(開花期)及び91日(結実期)にも同様に行われた。栄養生長期に開始された湛水区の草丈の伸長・稈基径の増大・側根の発達は対照区に比べて極めて大きく,同時に,土壌表面に近い部位の側根に多数の根瘤菌の定着が観察された。地上部乾物収量も最大であった。開花期あるいは結実期に開始された場合には,対照区に比べて稈基径の増大と側根数の増加は明瞭であったが,草丈に差異は生じなかった。栄養生長期に開始された旱魃処理は,葉数の減少をもたらしたが,その他の植物形態学的様相は処理前のままに推移させ,枯死させることはなかった。開花期あるいは結実期に開始された場合には,葉数減少が著しかったが側根数は増加した。旱魃処理は,栄養生長期に開始された場合,処理期間が他の旱魃区よりも長いにもかかわらず,ファジービーンの形態学的要因に与える影響はより少ないと判断された。

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