暖地型イネ科牧草の採種に関する研究 : IV.グリーンパニックとカズングラセタリアの出現時期別分げつ群の出穂・登熟経過および種子収量から見た採種適期の判定

書誌事項

タイトル別名
  • Studies on the Seed Production of Tropical Grasses : IV. Judging the seed harvesting time of Green panic and Kazungula setaria in relation to the characters of heads borne on the tillers developed at different times
  • 暖地型イネ科牧草の採種に関する研究-4-グリーンパニックとカズングラセタリアの出現時期別分げつ群の出穂・登熟経過および種子収量から見た採種適期の判定
  • ダンチガタ イネカ ボクソウ ノ サイシュ ニカンスルケンキュウ 4 グリーン

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抄録

グリーンパニックとカズングラセタリアの採種適期判定のため,各個体の全茎を出現時期別に区分し,それらの出穂時期・穂長と粒重・充実粒数と発芽粒数について調査を行った。1)両草種ともに,ほぼ同時期に出現した分げつでも,同時期に出穂することなく,出穂は不揃いで長期に亘った。グリーンパニックでは,出穂最盛期を構成する出穂茎数のほとんどは,7月2日(主稈約9葉令)までに出現した分げつが,またカズングラセタリアでは,7月9日(約15葉令)までに出現した分げつがこれを占めた。2)穂長と1穂粒重は,グリーンパニックでは,分げつの出現時期よりも出穂時期によって左右され,早く出穂したものが大であった。またカズングラセタリアでは,分げつの出現および出穂時期の両者によって左右され,早く出現した分げつのうち,早く出穂したものが大であった。3)1穂当たりの充実粒数と発芽粒数は,グリーンパニックでは出穂最盛期の穂,またカズングラセタリアでは出穂最盛期の3日前から出穂最盛期までの穂で最大で,質の良い種子を多く着生した。従って,これらの穂に着目して採種時期を決定すべきである。

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