施肥窒素に対する数種暖地型イネ科草の感応特性

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タイトル別名
  • The Comparative Response by Five Tropical Grasses to Fertilizer Nitrogen
  • セヒ チッソ ニ タイスル スウシュ ダンチガタ イネカ ソウ ノ カンノウ

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抄録

暖地型イネ科5草種Eleusine corocana(シコクビエ),Chloris gayana cv. Pioneer(ローズグラス),Paspalum dilalatum cv. Nampuu(グリスグラス),Panicum maximum cv. Gatton(ギニアグラス),およびPanicum maximum var. trichoglume cv. Petrie(グリーンパニック)について11段階の窒素施肥(最大施肥量20kgN/10a)条件下で乾物と窒素収量,窒素含有率,および窒素回収率を調査した。結果:上記調査項目を基にして検討した結果,供試5草種を以下のように3群に分けることが出来た。I群-シコクビエ,ギニアグラスII群-ローズグラスIII群-ダリスグラス,グリーンパニックI群は窒素に対する感応が鋭敏であり,少肥でも乾物および窒素収量が増大した。II群は窒素に対する感応は鈍感であった。III群はI群とII群との中間型であり,窒素に対する感応はやや鈍感であるが,多肥にすると乾物と窒素収量が急激に低下した。以上の特質に基づいて,上記草種に対する窒素施肥の方法を想定すると,I群は肥切れと同時に過剰施肥にもたえず注意する必要があり,II群は窒素の多量施肥による管理が必要である。III群は過剰障害が起らないような施肥管理が必要な草種であると結論された。

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