オーチャードグラス個体植えにおける再生草の消化率と形態的・生理的形質との関係

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タイトル別名
  • Relationship between In Vitro Digestibility and Some Plant Characters in Aftermath of Space-planted Orchardgrass (Dactylis glomerata L.)
  • オーチャードグラス コタイ ウエ ニ オケル サイ セイソウ ノ ショウカリツ

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抄録

オーチャードグラス個体の消化率が,試験圃場で容易に調査できる形質の特性値から推定できないかを調べる目的で,2番草(再生草)の消化率と1番草および2番草の形態的・生理的形質との関係を調べた。オーチャードグラス8品種の2番草における消化率を各91〜97個体の平均値で比較すると,品種間にはきわめて有意な差がみられ,最高のオカミドリと最低のキタミドリとの間には,8.0%の差が認められた。供試全個体758の変異幅は21.3%で,1番草と同様きわめて大きな変異を含んでいることが明らかになった。品種をこみにして2番草の消化率との相関をみたところ,1番草では,ほふく型で葉が垂れ下がり,しかも出穂始日の晩い個体の消化率が高く,2番草では,ほふく型で罹病度(雲形病および条葉枯病)の低い個体の消化率が高い傾向にあった。品種ごとに相関をみたところ,2番草の消化率と2番草の罹病度との間に,供試8品種すべてに負の有意な相関(罹病度が低いと消化率が高い)が得られ,2番草では,罹病度が消化率に影響を及ぼす重要な要因であることが明らかになった。

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