環境温度,水分含量およびセルラーゼの添加がハダカムギ麦稈サイレージの発酵品質と化学成分に及ぼす影響

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  • Effects of Temperature, Moisture and Cellulases on the Fermentation Quality and Chemical Composition of Naked Barley (Hordeum vulgare L. emand Lam) Straw Silage
  • Effects of Temperature Moisture and Cel

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抄録

麦稈サイレージの品質を改善するために,環境温度,水分含量およびセルラーゼ添加の影響を検討した。実験1においては対照,アクレモニウムセルラーゼ(AC)およびメイセラーゼ(MC)の各処理麦稈をそれぞれ10,20,30,40および50℃のサイロ環境温度条件下で調製した。実験2では,水分含量を50,60,70および75%に調整した麦稈にACとMCを加え対照区とともにサイレージを調製した。実験1では,環境温度50区のサイレージは発酵が抑制されたが,それ以下の温度では,セルラーゼ添加サイレージはpHが低くなり,乳酸が増加し,発酵品質は向上した。特にACはMCよりも改善効果が高かった。また,30℃区では酪酸含量が特異的に高くなった。実験2では,60%区は全てのサイレージの発酵品質が優れ,それ以外の対照区はpHが上昇し,乳酸含量が低下した。70%区においてはAC添加のみ,サイレージの発酵品質が優れた。75%区では全てのサイレージの酪酸含量が高くなった。実験1および2の結果,セルラーゼ添加によってNDF,ADFおよびセルロースの含量が僅かに低下し,有意差は認められなかった。セルラーゼがサイレージの発酵品質の改善に及ぼす効果については,ACがMCより優れていた。

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