マカリカリグラス (Panicum coloratum L. var. makarikariense) の水ストレス下における生長と茎基部のデンプン粒径の頻度分布との相関関係.

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  • Correlation between Growth and Frequency Distribution Pattern of Starch Particle Diameter in Stem Base under Drought Stress in Makarikarigrass (Panicum coloratum L. var. makarikariense)

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抄録

C_4型牧草のマカリカリグラスにおける水ストレスからの生長回復過程と茎基部におけるデンプン粒径の頻度分布との関連性を調べ, 生長の回復可能性を推察できるかを検討した。処理開始後13日目に水分条件を変更し, 水ストレスの直接作用及び後作用を検証した. 地上部乾物重 (TDMW) の増加速度は, 水ストレスの程度が高まるにつれて減少したが, その減少程度は半乾燥 (SD)-SD区で最も小さく, 乾燥 (D)-対照区とは有意差が認められなかった。処理開始後13日目に葉身が萎れ始め, 平均デンプン粒径 (MSPD) は後期の処理により減少し, その減少程度は水ストレスの程度が高まるにつれて強まった。粒径の分布は, 同時に小型に偏る傾向があったが, SD条件では粒径分布がより正規性を保っていた。処理後期において, MSPDは平均1茎重およびTDMWと正の相関関係があった。以上から広範囲の水ストレス条件に適応する過程で, デンプン粒の形成と茎の生長との間に関連性のあることが示唆された。

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