台湾と日本の学生に好まれる牧柵景観
書誌事項
- タイトル別名
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- Preferable Landscape with Fence Evaluated by Taiwanese and Japanese Students
- Preferable Landscape with Fence Evaluat
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抄録
近年, 自然や緑を求めて牧場を訪れる人が増加しており, そのため牧場では, 東屋, ベンチ, レストラン, 休憩施設などを設置して, 来訪者を受け入れるための整備を進めている。しかし, 牧場業務に関連する牧柵や畜舎などは改善されておらず, これにより見苦しい景観を呈している場合がある。そこで, 牧場景観の改善のため, その最も容易であると考えられる牧柵景観の設計を台湾と日本の大学生308名によるアンケート調査の結果を基に検討した。アンケート調査結果から, 牧柵の材料は鋼・鉄製よりも木製が, また, 有刺鉄線などのワイヤーよりも横板がある方が評価が高い結果となった。また, アンケートに使用した各写真の牧柵とその周辺の草地との色差および牧柵の明度を測定したところ, 牧柵とその周辺の色差が高い, つまり, 牧柵が草地との対比によって目立つような写真ほど評価が高く, また, 明るいほど評価が高かった。さらに日本と台湾における牧柵景観の選好性の違いを検討したところ, 台湾の人々にとって, 色の種類よりも明度の方が選好性に強く影響していることが明らかになった。これらの相違は, 色に対する被験者の個人的好み, 台湾人と日本人の国民性の違い, そして地域差が原因であると考えられる。
収録刊行物
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- 日本草地学会誌
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日本草地学会誌 44 (1), 22-29, 1998
日本草地学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205754419968
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- NII論文ID
- 110003849707
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- NII書誌ID
- AN00194108
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- ISSN
- 21886555
- 04475933
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- NDL書誌ID
- 4503737
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可