異なる生育地のシロクローバにおける再生産戦略

書誌事項

タイトル別名
  • Reproductive Strategy in White Clover (Trifolium repens L.) of Different Habitats
  • 異なる生育地のシロクローバにおける再生産戦略〔英文〕
  • コトナル セイイクチ ノ シロクローバ ニ オケル サイセイサン センリャク

この論文をさがす

説明

自生あるいは栽培されているシロクローバの再生産戦略について環境変異および遺伝変異を明らかにするために,6つの異なる生育地(川原,路傍,野原,芝地,放牧地,採草地)における調査と移植実験を行った。生育地における種子繁殖器官の再生産効率は川原での38%から芝地および放牧地での5%まで大きな変異がみられ,再生産効率はそれぞれの生育地の植生,刈取り方法,物理的撹乱などの環境条件と密接な関係があった。移植実験において,異なる生育地の植物間に再生産効率についての有意な遺伝変異が認められ,採草地のものが最大で芝地のものが最小であった。また,生育地の調査と移植実験の関係から,種子繁殖に関連する形質に特に大きな可塑性があることが認められた。したがってシロクローバは,再生産戦略に関する遺伝変異と大きな可塑性によって環境の変化に適応しているものと考えられた。

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ