グリーンパニックの種子に関する研究 : V.異なる土壌水分条件下での出芽に対する種子処理法の影響

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タイトル別名
  • Studies on Green Panic Seed : V. Effects of seed treatments on emerging ability in soils with different moisture
  • グリーンパニックの種子に関する研究-5-異なる土壌水分条件下での出芽に対する種子処理法の影響
  • グリーン パニック ノ シュシ ニカンスルケンキュウ 5 コトナル ドジョウ

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抄録

採種日,重量,処理法を異にするグリーンパニック種子を用い,採種後の時間経過に伴って出芽状況がどのように変化するかを,土壌水分と関連させて調査した。出芽率は一般に採種後7か月では低く,採種後1年余には土壌水分70%(pF2.5),同55%(pF3.7)の場合に高まった。土壌水分40%(pF4.2程度)では全般的に出芽率が低かったが,同じ種子でも採種後年数が経つと出芽率が向上した。採種後数年にわたり,播種直後の土壌乾燥(pF4.3程度)は出芽率を低下させ,その度合は採種後1年余までの種子で大であった。土壌低水分の悪影響は20℃よりも25℃で強く現れた。種子処理法としては,35℃貯蔵が出芽率,出芽の早さの改善に著しい効果を示し,特に土壌水分が低い場合にその効果は顕著であった。96時間流水浸漬は土壌水分が高い場合に出芽率を若干高め,出芽を早くした。重い種子の出芽率は一般に軽い種子より大であった。9月中旬採種種子の出芽率は,8月下旬採種種子に優ることが多かった。

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