パニックグラスおよびローズグラスサイレージの発酵品質と飼料価値

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タイトル別名
  • Fermentation Quality and Feeding Value of Panic Grasses and Rhodesgrass Silages
  • パニックグラスおよびローズグラスサイレージの発酵品質と飼料価値〔英文〕
  • パニック グラス オヨビ ローズグラス サイレージ ノ ハッコウ ヒンシツ ト

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抄録

3回刈したギニアグラス,グリーンパニック,カラードギニアグラスとローズグラスでサイレージを調製し,それらの発酵品質と飼料価値を評価した。1番草と2番草は圃場で予乾したが,3番草は天候が悪く予乾せずにサイレージを調製した。これらサイレージの消化試験は4頭の去勢羊を供試して実施した。サイレージのpH価は4.6〜5.8の範囲で高く最低のpH価は無予乾の3番草サイレージで得られた。これらサイレージは酪酸含量とVBN/T-N比がともに低く,良く保蔵されていた。サイレージの多くは乳酸含量が酢酸含量より高かったが,グリーンパニックの2,3番草とカラードギニアグラスの2番草では酢酸含量が乳酸含量より高い酢酸サイレージとなった。消化率はギニアグラスの1番草サイレージを除き,供試サイレージ間で差がなかった。サイレージの平均DCP含量はグリーンパニック6.6%カラードギニアグラス=ローズグラス5.9%>ギニアグラス5.3%の順であった。また,平均TDN含量はギニアグラス51.8,カラードギニアグラス52.1,グリーンパニック51.9およびローズグラス53.3%を示し,種間差は小さかった。対照牧草のローズグラスのDCP収量を100とした場合,ギニアグラス,グリーンパニックおよびカラードギニアグラスのそれは146,130および102であり,同じくTDN収量についてはギニアグラス,グリーンパニックおよびカラードギニアグラスはそれぞれ146,106および91であった。ギニアグラスおよびグリーンパニックはローズグラスに比較してDCPおよびTDNの生産能力が相当高くサイレージ利用上,ローズグラスより有利であった。

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