放牧地の地形が傾斜草地における夏季放牧牛群の休息場所選択に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • The Effect of Paddock Topography on Resting-site Preference of Grazing Cattle in a Hilly Pasture during Summer Season
  • Effect of Paddock Topography on Resting

この論文をさがす

抄録

傾斜放牧地における地形要素が放牧牛群の休息場所選択に及ぼす影響を明確にするために,本試験では2つの傾斜牧区において牛群の休息場所を調査し,既報の結果を含めて結果を比較した。牛は0〜15度の緩斜面での休息を好み,25度以上の急斜面では休息しなかった。15〜25度の中程度の斜面での休息頻度は,緩斜面部の面積に応じて牧区間で異なった。牧区内標高差が60m以上であった2つの牧区では休息場所は昼と夜で変化し,昼間は低標高部,夜間は高標高部での休息が好まれた。牧区内標高差が約40mであった牧区ではこのような変化は見られなかった。牛は夜間の休息時において尾根周辺を頻繁に利用し,その休息頻度は尾根からの距離が増加するに従って減少した。

収録刊行物

被引用文献 (8)*注記

もっと見る

参考文献 (14)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ