アルファルファにおける白絹病抵抗性品種の育成 : II.選抜育成系統の白絹病抵抗性の立証

書誌事項

タイトル別名
  • Breeding Alfalfa, Medicago sativa L., for Southern Blight Resistance : II. Evidence of the resistance in selected strains
  • アルファルファにおける白絹病抵抗性品種の育成-2-選抜育成系統の白絹病抵抗性の立証
  • アルファルファ ニ オケル シロキヌビョウ テイコウセイ ヒンシュ ノ イクセ

この論文をさがす

説明

マメ科牧草アルファルファのわが国暖地における重要病害白絹病について,前報の結果に基づいて抵抗性品種の育成を開始し,白絹病菌(Corticium rolfsii)の接種条件下で選抜し育成した系統についてその選抜効果を検討した。選抜育成したCRSY系統群(3系統)の検定は,主要母材品種のナツワカバ,第1報で最も高い抵抗性を示したMoapaおよび炭そ病抵抗性系統のAR 50-1を加えて,2場所で行った。愛知農総試では個体植検定とマイクロプロットによる群落条件の検定で,九州農試では個体植検定であり,白絹病菌の接種は第1報と同方法で行った。個体植検定における発病率,枯死率の2場所間の相関は,いずれも有意性が高く,信頼できる結果が得られた。CRSY系統群はいずれもナツワカバより高い抵抗性を示し,白絹病抵抗性を主目標に選抜育成したCRSY 521-1は両場所で最も高い抵抗性を示した。2場所を込みにした多重検定では,発病率でCRSY 521-1と523-1がaランクに,枯死率ではCRSY 521-1が単独でaランクとなった。愛知におけるマイクロプロットによる検定でもCRSY系統群は抵抗性が認められ,群落条件下でも抵抗性があることがわかった。以上の結果,アルファルファに白絹病抵抗性の選抜効果が認められ,抵抗性品種育成の可能性が立証された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ