牧草地-野草地輪換放牧下における牛の排糞による植物の種子散布

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タイトル別名
  • Seed Dispersal by Defecation of Cattle Rotationally Grazed in Sown and Native Pastures
  • ボクソウチ ヤソウチ リンカン ホウボク カ ニ オケル ウシ ノ ハイフン ニ ヨル ショクブツ ノ シュシ サンプ

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抄録

牧草地-野草地間を移動する牛の排糞による植物の種子散布の実態を知るため,春-秋の移牧前後に,牧草地では単子葉草本4種と広葉草本2種の葉群高,花序高と花序密度および被食頻度を,野草地では開花・結実植物種を調査し,同時に糞からの発芽実生数をポット撒き法で調べた。牧草地では春-初夏に開花・結実し,被食頻度が高まった。その際最大で87.8個体/100g糞が発芽し,うち74.6%がミノボロスゲであった。一方野草地では19.1個体/100g糞と少なかった。以上より,主にミノボロスゲ種子が放牧牛を介して散布されることが示されたが,同種は野草地には少ないため,野草地環境あるいは糞塊状態では発芽・定着しにくい可能性がある。

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