飼料イネのサイレージ発酵に及ぼす細切・高密度詰込みの影響

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タイトル別名
  • Effect of Chopping and High-Density Ensiling on the Silage Fermentation of Forage Paddy Rice (Oryza sativa L.)
  • シリョウ イネ ノ サイレージ ハッコウ ニ オヨボス ホソギリ コウミツド ツメコミ ノ エイキョウ

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説明

乾物率が24-39%の飼料イネのサイレージ調製において,細切・高密度詰込みが発酵品質に及ぼす影響を明らかにするため,無細切または13mmに細切後に実験室規模のサイロに詰め込み,50日間貯蔵して発酵品質を調査した。その結果,無細切サイレージは乳酸の生成量が低くても,乾物率30%以上では酪酸生成が低く抑えられた。一方,高い乾物密度(194-283kg/m^3)で詰込んだ細切サイレージはエタノール生成が無細切サイレージよりも低下する傾向ではあったが,乾物率が30%以上であっても酪酸発酵が亢進されて発酵品質が劣質化する傾向であった。よって,乾物率が40%に満たない飼料イネのサイレージ調製において,細切して高密度に詰込むことは,発酵品質の改善に必ずしも有効ではないことが明らかとなった。

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参考文献 (23)*注記

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