胸腹部大動脈瘤術後の急性大動脈解離の診断に経食道心エコー検査が有用であった一例

書誌事項

タイトル別名
  • Use of transesophageal echocardiography in the diagnosis of acute aortic dissection following thoracoabdominal aortic aneurysm surgery
  • 症例報告 胸腹部大動脈瘤術後の急性大動脈解離の診断に経食道心エコー検査が有用であった一例
  • ショウレイ ホウコク キョウ フクブ ダイ ドウミャクリュウ ジュツゴ ノ キュウセイ ダイドウミャク カイリ ノ シンダン ニ ケイ ショクドウシン エコー ケンサ ガ ユウヨウ デ アッタ イチレイ

この論文をさがす

説明

<p> 症例は60歳女性。胸腹部大動脈瘤の診断で,人工心肺下に腹部4分枝再建,Y型人工血管置換術,右内腸骨動脈再建術が行われた。手術中循環動態は安定していた。術後ICUに入室直後,急激な血圧低下から無脈性電気活動(PEA)となり,胸骨圧迫を開始しアドレナリン静注で血圧が回復した。経食道心エコー検査を施行したところ,心嚢液の貯留と上行大動脈から下行大動脈に解離を認めた。逆行性解離が生じたと判断し直ちに手術室に戻り,上行部分弓部大動脈人工血管置換術が施行された。術直後の循環破綻に対し,経食道心エコー検査は有効であった。</p>

収録刊行物

  • Cardiovascular Anesthesia

    Cardiovascular Anesthesia 21 (1), 101-104, 2017

    一般社団法人 日本心臓血管麻酔学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ