吸引通気式堆肥化システムで回収した硫安液肥が飼料用イネの生育および収量に与える影響

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タイトル別名
  • Influence of Ammonium Sulfate Fertilizer Recovered through Ammonia-collecting Equipment on Growth and Yield of Forage Rice
  • キュウイン ツウキシキ タイヒカ システム デ カイシュウ シタ リュウアン エキヒ ガ シリョウヨウ イネ ノ セイイク オヨビ シュウリョウ ニ アタエル エイキョウ

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抄録

堆肥化過程で発生するアンモニアを硫酸で回収した硫安液肥(回収硫安)を飼料用イネの追肥に用い,生育および収量に与える影響を調査した。「はえぬき」,「ふくひびき」,「べこあおば」を供試し,追肥水準として次の4つを設け,試験を行った。慣行区には化成肥料を3kgN/10a(追肥1回),少肥区には回収硫安を3kgN/10a(追肥1回),中肥区には回収硫安を6kgN/10a(追肥2回),多肥区には回収硫安を9kgN/10a(追肥3回)施肥した。葉色は多肥区が慣行区に比べ50%程度高い値となった(p<0.05)。また,草丈,茎数および稈長は中肥区と多肥区が慣行区と少肥区に比べ高い傾向となった。地上部全重および粗玄米重では中肥区と多肥区が慣行区と少肥区に比べ15%程度多くなった。以上より,回収硫安は飼料用イネの追肥に利用可能であり,6kgN/10aの中肥区が,最も有効であることが示唆された。

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参考文献 (22)*注記

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