大阪府下病院における病棟薬剤業務実施加算新設による栄養管理業務への薬剤師関与の変化

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タイトル別名
  • "Ward Pharmaceutical Service Point Addition" - related Changes in the Involvement of Pharmacists in Nutritional Management Services in Hospitals in Osaka Prefecture
  • オオサカ フカ ビョウイン ニ オケル ビョウトウ ヤクザイ ギョウム ジッシ カサン シンセツ ニ ヨル エイヨウ カンリ ギョウム エ ノ ヤクザイシ カンヨ ノ ヘンカ

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説明

<p>【目的】大阪府下の病院薬剤部を対象に、薬剤師の病棟業務の状況や薬剤師の栄養管理への関与について検討した。【方法】アンケートは2012年と2014年に行い、調査内容は、薬剤師の病棟常駐業務の現状、注射剤混合調製業務の現状及びNST稼働状況とし、2012年と2014年を比較した。【結果】常勤薬剤師数は2012年で8.4人、2014年で13.1人であった。薬剤師が病棟常駐業務を行っている施設は、「全病棟で行っている」と回答した施設が2012年で24.1%であったのに対し2014年で31.4%と増加した。薬剤師が中心静脈栄養輸液の混合調製を「すべて行っている」「ほとんど行っている」と回答した施設は、2012年で30.3%、2014年では44.1%と有意に増加した。抗がん剤の混合調製業務では、47.3%から58.8%と増加傾向であった。栄養サポートチーム(以下、NSTと略)が稼動している施設は61.6%から76.4%と有意に増加した。【結論】今回の調査結果から、病棟薬剤業務実施加算の新設により薬剤師数が増加し、薬剤師の病棟での活躍の機会が増え、さらには薬剤師の栄養管理への意識の高まりにより薬剤師がNSTへ参画し、栄養管理やリスクマネジメント、チーム医療に大きく貢献しているということが伺えた。</p>

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