禁煙支援における薬局薬剤師の役割に関する医師へのアンケート調査

DOI
  • 長野 明日香
    昭和大学薬学部 生体制御機能薬学講座 生理・病態学部門
  • 石井 正和
    昭和大学薬学部 生体制御機能薬学講座 生理・病態学部門
  • 大西 司
    昭和大学医学部 内科学講座 呼吸器アレルギー内科学部門
  • 下手 葉月
    昭和大学薬学部 生体制御機能薬学講座 生理・病態学部門
  • 石橋 正祥
    昭和大学薬学部 生体制御機能薬学講座 生理・病態学部門
  • 森崎 槙
    昭和大学薬学部 生体制御機能薬学講座 生理・病態学部門
  • 相良 博典
    昭和大学医学部 内科学講座 呼吸器アレルギー内科学部門
  • 巖本 三壽
    昭和大学薬学部 生体制御機能薬学講座 生理・病態学部門

書誌事項

タイトル別名
  • Role of pharmacists in community pharmacy for smoking cessation support: a questionnaire survey of doctors

この論文をさがす

抄録

<p>【目 的】医師が求める薬局薬剤師の禁煙支援における役割について明らかにする。</p><p>【方 法】 日本禁煙学会のホームページに掲載されている日本禁煙学会専門医及び認定医(200名)を対象にアンケート調査を実施した。</p><p>【結 果】 回収率は51%(102名/200名)だった。薬局薬剤師が禁煙を勧めることは、喫煙者全員に行ったほうがよいとの回答が多かった(70%)。市販の禁煙補助薬での禁煙治療を勧めることは、禁煙の意思がある喫煙者に勧めるべきと回答した人が最も多かった(62%)。また、市販の禁煙補助薬による治療が失敗した場合は、禁煙外来の受診を勧めるべきと8割以上が回答した。薬剤師から医師への受診勧奨時の患者情報の提供方法としては、文書による提供を望む声が最も多く、中でも服用薬の情報を提供すべきとの意見が最も多かった。禁煙外来に通院中で、禁煙を継続している患者に対しては、称賛し自信をもたせること(85%)、禁煙できていない患者に対しては、禁煙できていない理由を確認することが、薬剤師が行うべき継続的フォローとして重要だと考えている人が多かった(71%)。より良い禁煙支援を行うために学会や薬剤師会などの認定を取得すべきだと7割以上の医師が考えていた。</p><p>【結 論】禁煙治療では治療中に精神的ケアが必要となることもあることから、薬局薬剤師がより良い禁煙支援を行うためには、禁煙支援に関する知識をさらに身に着ける必要があると思われる。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ