4重共進化モデルによる囚人ジレンマゲームにおける互恵相に関する考察(理論)

  • 谷本 潤
    九州大学大学院総合理工学研究院エネルギー環境共生工学部門

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on Reciprocity Phase for Prisoner's Dilemma Game by a Quadruple Co-evolutionary Model(Theory)
  • 4重共進化モデルによる囚人ジレンマゲームにおける互恵相に関する考察
  • 4ジュウ キョウシンカ モデル ニ ヨル シュウジン ジレンマゲーム ニ オケル ゴケイソウ ニ カンスル コウサツ

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抄録

ジレンマの解消・緩解プロトコルの一つであるネットワーク互恵に関連して,トポロジーと戦略に加えネットワーク適応の速度(リンク切断確率)と戦略適応方法そのものを適応させる4重共進化モデルを提示し,それに基づく数値実験結果を報告する.協調と裏切りが併存平衡する相では,協調エージェントはリンク切断確率を高い側に進化させ,game exitオプションを行使しようとする.また,全エージェントがImitation Maxであれば相対的に高利得が得られるにも不拘(かかわらず),適応方法を進化させるとほぼ全員がPairwiseを採るようになる.戦略適応と適応方法進化に関する適応速度より,ネットワーク適応とリンク切断確率適応のそれらを小さくすることで,大きな協調サポート効果が達成される.

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参考文献 (31)*注記

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