日韓国際結婚家庭の言語選択―韓国人母の韓国語の継承を中心に―

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タイトル別名
  • Language Choice in Japanese–Korean Families: Focusing on the Korean Language Heritage of Korean Mothers
  • ニッカン コクサイ ケッコン カテイ ノ ゲンゴ センタク : カンコクジン ハハ ノ カンコクゴ ノ ケイショウ オ チュウシン ニ

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抄録

<p>現在日本では在留外国人や国際結婚が増加している.しかしながら,少数派言語を母語に持つ親の母語の継承などについては,まだ関心が向けられていない.本研究では,社会的少数派言語の言語継承という視点から,日本人との婚姻により日本に居住する35名の韓国人母を対象に,子どもへの韓国語の使用実態・継承要因を質問紙・面接調査から探った.その結果,子どもの韓国語(母親の母語)産出率は,韓国に居住する日本人母家庭の日本語使用と比較すると,両グループ間で顕著な差がみられ,韓国人母への韓国語使用率は低かった.これには,「家族の理解・支援・姿勢」「コミュニティの存在」「言語の威信性」「政府の支援」などが影響を及ぼしていることが明らかとなった.</p>

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