現代民主主義におけるガバナンスの課題

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書誌事項

タイトル別名
  • Issues of Governance in Contemporary Democracy

抄録

<p>本稿は, 学会シンポジウム「ガバナンスの社会情報学—リスク・監査・アカウンタビリティ」において, コメンテーターとして発言した内容をふまえて, まとめたものである。本稿では, 政治学の立場からガバナンスを考えるが, とりわけ, 現代の民主主義におけるガバナンスを対象としている。政治学では, 現代の民主主義において, どのようにガバナンスが機能するのかという問題が一つの論点となっている。もちろん, ガバナンスの研究が政治学の専売特許であるというつもりはないが, ガバナンスという言葉に含まれる「統治」という意味合いが政治学の主要なテーマであることを考慮すると, ガバナンスの社会情報学について考える際に, 政治学の立場から議論に加わることには意義があると思われる。本稿では, 「リスク」, 「監査」, 「アカウンタビリティ」という三つの点からガバナンスが機能しているのか否か, 機能する際に何らかの問題があるとすれば, それは何かを検討していく。それによって, ガバナンスという一つのキーワードを通して, 社会情報学と政治学との結節点がみえてくるように思われる。さらにいえば, 社会情報学から政治学への知的貢献も見出し得ると思われるし, 同様に, 政治学から社会情報学への何らかの知的貢献も見出し得ると思われる。</p>

収録刊行物

  • 社会情報学

    社会情報学 4 (2), 55-64, 2016

    一般社団法人 社会情報学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205773625088
  • NII論文ID
    130005303935
  • DOI
    10.14836/ssi.4.2_55
  • ISSN
    24322148
    21872775
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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