曲亭馬琴〈巷談もの〉読本における身替り

書誌事項

タイトル別名
  • The Role of Scapegoats in Kyokutei-Bakin's “Kōdan” Tales: A Shift from Dramatic to Narrative Devices
  • 曲亭馬琴〈巷談もの〉読本における身替り : 演劇的趣向から小説的機能ヘ
  • キョクテイ バキン 〈 コウダン モノ 〉 トクホン ニ オケル ミガワリ : エンゲキテキ シュコウ カラ ショウセツテキ キノウ ヘ
  • —演劇的趣向から小説的機能へ—

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抄録

<p>曲亭馬琴の〈巷談もの〉は、浄瑠璃利用という点から、両者の〝距離〟に焦点を当てられることが多く、抒情性を裏付ける個別の趣向が顧みられることは少なかった。ところが、演劇に代表される「身替り」は、〈巷談もの〉において、主人公たちの危機的状況を打開し、物語を団円へと導く重要な役割を果たしている。とりわけ『常夏草紙』では、演劇的趣向としての身替りから脱却し、小説的機能をもった身替りへと変貌を遂げた。</p>

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 60 (12), 1-12, 2011

    日本文学協会

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