秘説の興宴 : 真俗交談記・真俗擲金記(<特集>中世・言談の時空)

書誌事項

タイトル別名
  • The Charming Talk of Hidden Stories : Shinzoku Kodanki and Shinzoku Chakugonki(<Feature Articles>The Medieval Period -Time and Space of Talk)
  • 秘説の興宴--真俗交談記・真俗擲金記
  • ヒセツ ノ キョウエン シンゾク コウダンキ シンゾク チャクゴンキ

この論文をさがす

抄録

守覚法親王の「真俗交談記」は、建久二年重陽宴の後宴として、真衆と俗士が仁和寺御所で世俗の故実と真言の秘事口伝について、学術の交換を行った言談の記録という体裁をとる。しかし、この言談は非在の時に仕掛けられた仮構であり、守覚の法親王という身分に備わる聖俗両界への興味から、秘説の結集を意図したものである。本書の姉妹篇として 「真俗擲金記」「左記」「右記」という言談の形式によらない真俗記のあることをも論証した。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 37 (6), 1-11, 1988

    日本文学協会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ