古代文学における批評と言葉(<特集>日本文学協会第46回大会報告(文学の部))

書誌事項

タイトル別名
  • The Language and Criticism in Ancient Literature(The Report on the 46th General Convention of Japanese Literary Association (Literature Division))
  • 古代文学における批評と言葉〔含 討論〕
  • コダイ ブンガク ニ オケル ヒヒョウ ト コトバ ガン トウロン

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説明

一口に批評といっても、内容としての批評と、方法としての批評とがある。前者はジャンルとしての批評(論評文学)のことであり、後者は作品に内在する批評的な方法のことである。ここでとり扱うのは後者についてである。つまり、古代の和歌や物語において、批評性を帯びた言葉が、いかに作品固有の方法になりえているか、という問題である。そこでの言葉はおおむね、批評そのものなのではなく、批評性を新たに導き出す機能を担っているように思われる。批評から言葉ではなく、言葉が批評を喚起するという点に注目したいのである。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 41 (4), 1-12, 1992

    日本文学協会

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